柿渋の襖紙



柿渋には1300年の歴史があり、様々な優れた効果があります。

古くから日本文化に根付いている柿渋を、繊維(綿)に染色し繊維の中まで深く浸透させました。

当店ではこの柿渋で綿染めを施し紡績した横糸を使用して、織物襖紙に仕上げました。(高貴・さがの)


柿渋について


  • 柿渋とは

青い未熟の渋柿をしぼり、発酵後2~5年熟成させた濃褐色の液体です。柿渋の独特の色合いを利用した柿渋染めや、防水・防腐効果を利用して木材に塗料として用いられたり、和紙に塗布して強度を増すことにより番傘やうちわ等に利用されてきました。

特に清酒(日本酒)の醸造では、もろみを搾るために柿渋で染めた木綿の袋が使われ、さらに醸造工程でタンパク質性の濁りを除く滓下げ(清澄)の目的にも柿渋が利用されてきました。


  • 現代では

柿渋の渋みの成分であるポリフェノールは、研究によりアスコルビン酸(ビタミンC)の酸化防止や、生体防御・体調調節機能を示す成分として解明され、血液の流れを円滑にし、動脈硬化や脳血管疾患を予防するほか、活性酸素による細胞酸化や脂質等の酸化防止「抗酸化」に有効であることが発表されてます。

こうしたことから民間薬としても利用され、医薬部外品として認められています。さらに保湿作用、引き締め作用、抗菌作用を利用して化粧品や石鹸、シャンプーなどに使用されています。また抗ウィルス効果が発揮されていると考えられ、新型コロナウィルス対策として注目をあびています。


  • 柿渋の5つの効果

1,抗菌・防臭効果 ➡ 繊維上の菌の増殖を抑制して悪臭を防止する効果

 

2,抗ウィルス効果 ➡ 様々なウィルスなどの病原菌を不活化(無害化)する効果

 

3、消臭効果 ➡ 加齢臭、ペット臭、生活臭を消臭する効果

 

4,有害ガスの無害化 ➡ シックハウスの原因と考えられているホルムアルデヒド等の有害ガスを無害化

 

5,リラックス効果 ➡ 柿渋染めの柔らかい風合いは見た目にも心を落ち着かせてくれます


抗菌効果の試験結果


標準布に比べて柿渋染めの襖紙は、細菌の増殖を抑制する抗菌効果があることがわかりました。

 

人体に吸入・摂取・接触しても有害物質を一切含まない、非常に安全な天然素材の柿渋染めの襖紙で、

細菌の増殖を抑え、人にも環境にもやさしい、清潔で快適な空間を作ることができます。

 


試験菌:黄色ぶどう球菌

試験方法:抗菌性試験 JIS L 1902:2015

     定量試験:菌液吸収法

     生菌数の測定法:混釈平板培養法

     試験菌懸濁液:非イオン界面活性剤 0.05%添加

     試験片の減菌方法:オートクレーブ

 

一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター